2016年 02月 07日
第5回 詐欺にあわないために その1
パソコン教室で、インターネットでお買い物をしましょうというと、
結構、抵抗が大きいです。
理由を聞いてみると、
個人情報が漏れるのが怖い、とか
詐欺にあったら困る
とおっしゃる方が多いです。
で、今回は、詐欺にあわないための注意事項です。
数か月前の話ですが、友人から電話がかかってきました。
「話したいことがあるから、会おう」
というのです。
早速二人だけの女子会、いや、もう私の年齢ではババ会と言った方がいいですね。
そのババ会のときの話です。
「この前、まいっちゃった。伯父が死にそうなんだよ。
葬式用の黒の布のバッグが古くなっちゃったんで、
新しいのを買おうと思って、デパートに行ったんだけど、
ちっともいいのがないんだよね」
「確かに布のバッグって、あんまり素敵な物はないかも。
布のバッグじゃなくちゃだめなの?」
「そうよ。葬式の正式のバッグは布って決まってるじゃない」
「そうなんだ。知らなかった。
いつも黒革のバッグ使ってた」
「あんた、布のバッグが正式、なんてこと常識よ。
覚えておきなさいよ。
それでさ、仕方がないから、ネットで買おうと思って。
どんなものがいいかなぁって考えて、
何だっけ、ほら、三角のマークがついたバッグ、
あれを買うことにしたの」
「三角のマークがついた布のバッグ?
なんだろう、それ?」
「ブランド品なんだけど。何だっけなぁ~?あんた、分かんない?」
「ブランド品?三角のマークなんていわれても、分かんないな~」
「あっ、思い出した。PRADAだ、PRADA」
「あんた、PRADAって、私、持ってないから、よくわからないけど、
あれって、ナイロンじゃないの?」
「ナイロンかもしれないけど、革より布に近いわよ」
「でも、ナイロンのPRADAってカジュアルな感じがする。
それよりもカチッとした革のバッグの方が、
キチント感があるんじゃないの?」
「いや、もう、私は、PRADAって決めたから、いいの。
それでね、検索の小窓に『PRADA コピー』って入れて検索したわけ」
「エェッ??」
「そうしたら、出てくる出てくる、すごい検索結果なんだ」
「あんた、コピーって・・・・。
お金ないわけじゃないんだから、バーンと本物買いなさいよ、バーンと」
「いや、私はブランド品にあまり価値置いてないわけ」
「あんたね、ブランド品に価値置いてないっていうけど、
それじゃ、コピーに価値置いているわけ?変なの~」
「あんたね~、いちいち人の話の腰折らないで、
最後まで話をきちんと聞きなさいよ」
「・・・・・・・・・・」
「それでね、検索結果を色々調べて、危なくないお店を選んだわけ」
「危なくないお店って、どんなの?」
「まず、お店が日本にあることと、代表者が日本人だってこと。
住所が不安定で、お店をやっている人が外国人なんていったら、
なんかトラブルあった時に、文句言いづらいじゃない」
「まぁ、その判断基準は正しいと思うけど、前提が変だよね~」
「それで、注文したんだけど、まいっちゃったんだ。
メールが来たんだけどね、そのメールが酷いんだ」
「酷いって、どんなの?」
「『アンタ、バッグカタネ。
イマ、オクルアルヨ。スグトドクネ。アナタ、マツアルヨ』
なんて書いてあるんだよ。
あちゃー、これ外国人じゃん。大丈夫かな?って思って」
「アハハハ・・・・・・」
「あんた、そんなにゲラゲラ笑わないでよ。
こっちは、真剣なんだから」
「それで、物は届いたの?」
「それが、なかなか届かないんだ。
頭に来たんで、『早く送ってよこしなさい』
って、怒りのメールを送ったの。
そうしたら、また、変なメールが来たわけ。
『イマ、ガイコクカラオクルアルヨ。
イマハコニイレタアルネ。
モウスグトドクアルヨ。
モウスコシマツアルネ』って」
「・・・・・・・・・・」
「これ読んで、本当に困っちゃった。
外国から送るって、これって、不法輸入になるんじゃないかって。
住所も名前も、電話番号も教えちゃったし、
ある日突然、玄関に警察官が立ってたらどうしよう?
なんて思ったら、眠れなくなっちゃって」
「ところで、警察官は来たかい?」(笑)
「来ないわよ!」
「物はどうした?」
「やっとこさ、届いたわよ」
「品物の質はどうなの?」
「本物そっくり。ちょっと見じゃ区別がつかないね。
ただ、すごい匂いなの。
臭くてたまらないんだ。
石油のような、ゴムのような・・・。
使えたもんじゃないのよ」
「ふーん、それじゃ、捨てたの?」
「捨てないわよ!干して匂い飛ばして、使ってるわよ」
詐欺サイトで一番多いのは、高級ブランド品です。
「オッ、安い!」
なんて、手を出すと、偽物の場合が多いです。
詐欺にはいろいろあって、代表的なものは、
1.お金を振り込んだのに、品物が届かない
2.本物と思って購入したのに、偽物が届いた
上記の例は、偽物と知って購入したわけで、
本人は承知の上ですが、
PRADAにとっては、偽物を売られるのは、
とても迷惑な話です。
詐欺サイトは外国人、特に東南アジア系の名前が代表者の場合は、
90%詐欺サイトであるという情報もあります。
ブランド品だけではなく、買い物をするときは、
代表者の名前を確認しましょう。
次回は、少し、お堅い内容になりますが、
詐欺サイトの見分け方の詳しい話をしたいと思います。
結構、抵抗が大きいです。
理由を聞いてみると、
個人情報が漏れるのが怖い、とか
詐欺にあったら困る
とおっしゃる方が多いです。
で、今回は、詐欺にあわないための注意事項です。
数か月前の話ですが、友人から電話がかかってきました。
「話したいことがあるから、会おう」
というのです。
早速二人だけの女子会、いや、もう私の年齢ではババ会と言った方がいいですね。
そのババ会のときの話です。
「この前、まいっちゃった。伯父が死にそうなんだよ。
葬式用の黒の布のバッグが古くなっちゃったんで、
新しいのを買おうと思って、デパートに行ったんだけど、
ちっともいいのがないんだよね」
「確かに布のバッグって、あんまり素敵な物はないかも。
布のバッグじゃなくちゃだめなの?」
「そうよ。葬式の正式のバッグは布って決まってるじゃない」
「そうなんだ。知らなかった。
いつも黒革のバッグ使ってた」
「あんた、布のバッグが正式、なんてこと常識よ。
覚えておきなさいよ。
それでさ、仕方がないから、ネットで買おうと思って。
どんなものがいいかなぁって考えて、
何だっけ、ほら、三角のマークがついたバッグ、
あれを買うことにしたの」
「三角のマークがついた布のバッグ?
なんだろう、それ?」
「ブランド品なんだけど。何だっけなぁ~?あんた、分かんない?」
「ブランド品?三角のマークなんていわれても、分かんないな~」
「あっ、思い出した。PRADAだ、PRADA」
「あんた、PRADAって、私、持ってないから、よくわからないけど、
あれって、ナイロンじゃないの?」
「ナイロンかもしれないけど、革より布に近いわよ」
「でも、ナイロンのPRADAってカジュアルな感じがする。
それよりもカチッとした革のバッグの方が、
キチント感があるんじゃないの?」
「いや、もう、私は、PRADAって決めたから、いいの。
それでね、検索の小窓に『PRADA コピー』って入れて検索したわけ」
「エェッ??」
「そうしたら、出てくる出てくる、すごい検索結果なんだ」
「あんた、コピーって・・・・。
お金ないわけじゃないんだから、バーンと本物買いなさいよ、バーンと」
「いや、私はブランド品にあまり価値置いてないわけ」
「あんたね、ブランド品に価値置いてないっていうけど、
それじゃ、コピーに価値置いているわけ?変なの~」
「あんたね~、いちいち人の話の腰折らないで、
最後まで話をきちんと聞きなさいよ」
「・・・・・・・・・・」
「それでね、検索結果を色々調べて、危なくないお店を選んだわけ」
「危なくないお店って、どんなの?」
「まず、お店が日本にあることと、代表者が日本人だってこと。
住所が不安定で、お店をやっている人が外国人なんていったら、
なんかトラブルあった時に、文句言いづらいじゃない」
「まぁ、その判断基準は正しいと思うけど、前提が変だよね~」
「それで、注文したんだけど、まいっちゃったんだ。
メールが来たんだけどね、そのメールが酷いんだ」
「酷いって、どんなの?」
「『アンタ、バッグカタネ。
イマ、オクルアルヨ。スグトドクネ。アナタ、マツアルヨ』
なんて書いてあるんだよ。
あちゃー、これ外国人じゃん。大丈夫かな?って思って」
「アハハハ・・・・・・」
「あんた、そんなにゲラゲラ笑わないでよ。
こっちは、真剣なんだから」
「それで、物は届いたの?」
「それが、なかなか届かないんだ。
頭に来たんで、『早く送ってよこしなさい』
って、怒りのメールを送ったの。
そうしたら、また、変なメールが来たわけ。
『イマ、ガイコクカラオクルアルヨ。
イマハコニイレタアルネ。
モウスグトドクアルヨ。
モウスコシマツアルネ』って」
「・・・・・・・・・・」
「これ読んで、本当に困っちゃった。
外国から送るって、これって、不法輸入になるんじゃないかって。
住所も名前も、電話番号も教えちゃったし、
ある日突然、玄関に警察官が立ってたらどうしよう?
なんて思ったら、眠れなくなっちゃって」
「ところで、警察官は来たかい?」(笑)
「来ないわよ!」
「物はどうした?」
「やっとこさ、届いたわよ」
「品物の質はどうなの?」
「本物そっくり。ちょっと見じゃ区別がつかないね。
ただ、すごい匂いなの。
臭くてたまらないんだ。
石油のような、ゴムのような・・・。
使えたもんじゃないのよ」
「ふーん、それじゃ、捨てたの?」
「捨てないわよ!干して匂い飛ばして、使ってるわよ」
詐欺サイトで一番多いのは、高級ブランド品です。
「オッ、安い!」
なんて、手を出すと、偽物の場合が多いです。
詐欺にはいろいろあって、代表的なものは、
1.お金を振り込んだのに、品物が届かない
2.本物と思って購入したのに、偽物が届いた
上記の例は、偽物と知って購入したわけで、
本人は承知の上ですが、
PRADAにとっては、偽物を売られるのは、
とても迷惑な話です。
詐欺サイトは外国人、特に東南アジア系の名前が代表者の場合は、
90%詐欺サイトであるという情報もあります。
ブランド品だけではなく、買い物をするときは、
代表者の名前を確認しましょう。
次回は、少し、お堅い内容になりますが、
詐欺サイトの見分け方の詳しい話をしたいと思います。
by SSPCW
| 2016-02-07 21:26
| 荒木純子先生のパソコンコラム